2009年9月頃から始まった世界不況は、外国人労働者を直撃し、これから4,5年先まで、経済的には立ち上がれない状況を見せています。日系ブラジル人たちは、半数の13,4万人は、日本に続けて滞在し、移民者としての道を選んでいます。まだ、非常に苦しい状況ですが、その中でも生きて行こうとしています。1には、もうブラジルとの関係が、長期滞在している中で切れてしまったため。2つには、子供たちの教育のため。3には、消極的には、家をかっているため、帰るに帰れない状況にあることなどです。

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日本の日系ブラジル人の現状(2008年7月)

 日系人は、出稼ぎ労働者として日本にやってきました。もう25年程になります。しかし、最近は、定住移民者として、子供の教育は日本の学校で与え、住居も借家から購入のスタイルに変わり始めています。

  日系ブラジル人の宣教意識
 キリスト教への意識は高く、彼らの10%ほどはクリスチャンと考えられます。
彼らが、伝道で困っているのは、集会場所と教会教育です。

 教会音楽事情
 大きな集団は、港の近くの倉庫とか工場地帯の中の人家から離れた場所。礼拝方法がブラジルでの方法だからです。ドラムと電気ギターとキーボードと3,4人のボーカルリーダーと。しかし、信仰内容は、かなり聖書的と考えても良いでしょう。極端にサタンや悪霊を追い出すと言ったグループも結構多く見られますが、日系人にはあまり向いていません。事実、ブラジルの日系人社会の福音教会では、強度の聖霊派のグループは一つもありません。しかし、音楽はみな楽しくて、賑やかです。
音楽で聖書的かどうかを決めるのは、少々無理です。

日本の社会は非常に潔癖な社会なので、違った種類の存在を許せない傾向にあります。ラテンの明る過ぎて、ルールにあまり関心がない、しかも、下層階級の3K的仕事に就いている人々を無視しがちです。その抑圧が、キリストへと心を向かわせるのです。

  定住化する日系ブラジル
第二のことは、日系ブラジル人の子供たちの問題です。
日本の学校には、主に月謝が安いために、あるいは、その地方にブラジル人学校がないために、無理して行かせている傾向にあります。

多くの場合、両親が働き、子供の教育に、時間がなく、日本の学校にとっては、入ってもらいたくない存在でしょうが、彼らが子供を愛していないかと言えば全くその反対です。家庭的暖かさは日本人の標準からは、羨ましいほどです。その子供たちの教会教育に、日本の教会の大きな助けが必要になってきているのです。

  教会学校が日本語化
 今はまだ非常に大きな現象としては現れてきておりません。しかし、必ず、5~15年以内に、教会学校は日本語化し、日本の教会との関係が子供たちの教育・伝道ということで協力関係が必要になってきます。ことに、南北関東方面と中部、関西方面では顕著です。日本の教会の教会は、モッタイナイ無いほどに良い教師とプログラムを持っています。日系人教会は、日本語が不十分ですが、多くの子供達を持っています。

  児童伝道の大切さ。
 ご存じのように、2,3人の子供では教会学校の拡大は、望み難いのです。しかし、15人20人と子供たちがいれば、CSの先生も元気が出てきますし、教会員のお子様方やお孫さん方へも、働き掛け安くなります。日本の教会は子供への働き掛けなしに、地域性は生まれず、将来性も出てまいりません。

 近くの日系ブラジル人とお友達に!
もし近くに、日系ブラジル人がいたり、教会があったら、親しくなってください。彼らには裏はありません、そのままです。できるだけポルトガル語を10ほどは覚えてください。その人たちのために、祈ってください。
 私は、この二つの文化に橋を架けるために、日本にやってまいりました。これからいろいろの情報を流します、お読みくださり、お祈りください。